大人のヲタ活記録日記

年季の入ったオタクのブログ。オタ活を楽しむ日常の事、一次創作、二次創作イラストの保存、漫画の感想など。

キングダム10巻を振り返る

f:id:yukitarot1967:20200321142910j:image

10巻の内容をまとめると

呂不韋が、配下達を引き連れて咸陽に戻ってきた。

大王暗殺計画の黒幕が呂不韋という事は分かって

いながら、嬴政の陣営はその事になにも言えない。

今の時点での力の差は大きいが、嬴政は肆氏を自分の

陣営に取り込んで立て直しをはかる。

貂は軍師になるべく昌平君の軍師学校に入る。

王騎将軍に修行をつけてもらおうと考えた信は、

渕を巻き込んで王騎将軍の城を訪ねる。

 

ここからもう少し詳しい10巻の内容

 

呂不韋とその一派が咸陽宮に戻ってきた日。

(暗殺の黒幕である呂不韋が、いったいどんな言い訳を

するのか聞いてやろうじゃないか)

そんな気持ちで、信もその場に参加していた。

ところが呂不韋は言い訳をするどころか自分が黒幕だと

あっさり言ってしまう。

普通なら死罪に値するような事を堂々と闇に葬ろうとする

呂不韋に対して、嬴政の陣営は何も言えなかった。

 

あまりにも大きな力の差がある。

信は、この日初めて見た呂不韋陣営の者達から、物凄い

圧を感じていた。

文官がほとんどなのにも関わらず一人一人が武人並みの

気を発している。

呂不韋本人の持っている気は配下達ともまた違っていた。

信は、大きく包み込まれるようなものを感じ、恐ろしいと感じる。

 

この後、呂不韋陣営の一人である蒙武の口から

六大将軍の話が出た事で、信は、自分が戦の中で会った

王騎将軍がその中の一人だったと知る。

蒙武は、六大将軍の復活を願ったが答えは保留になる。

 

この事から、信は王騎将軍に稽古をつけてもらいたいと

考える。

壁の部下で緊急時の連絡係として信の村に置かれていた

渕を巻き込み、信は王騎将軍を訪ねる。

 

修行をつけてもらえるのかと思ってついて行くと、

いきなり崖下の川に突き落とされる信。

そこは、土地を奪い合う戦争が起きている無国籍地帯。

王騎流の修行は、この地を平定して見せろというものだった。

信の修行が始まる。

 

一方河了貂は、今の自分の状況について悩んでいた。

黒卑村にいた頃は「ここを抜け出したい」という思いだけで

生きていて、今それは叶い、信との共同生活は平和だった。

それなのに、黒卑村にいた時と同じ孤独を感じる。

 

王都奪還の戦いに巻き込まれた時は、恐ろしかったが

心は高揚していた。

その後、信はどんどん前に進んでいる。

信だけでなく政も壁も昌文君も。

自分だけが違う方向を向いていて「一人」

 

「あいつらと同じところに居たい」

自分のその気持ちに気がついた貂は行動を開始する。

自分も戦に出たいと思い、羌瘣にその事を話すが、戦に

行ってもすぐ死ぬだけだと言われてしまう。

失望する貂に羌瘣は一つだけ方法があると告げた。

 

羌瘣に紹介されて行った先は、大王一派と対立する呂不韋

陣営、昌平君の軍師学校だった。

大変なところへ来てしまったと慌てる貂。

しかし、ここは昌平君の公務とは分離していて政治色はないと

いう。

その話を、先輩弟子にあたる蒙毅から聞いて、貂はここで学ぶ

ことを決める。

 

f:id:yukitarot1967:20200321175751j:image

今までの巻では名前だけで何度も出てきていた呂不韋が、

この巻で初めて実際に登場する。

呂不韋陣営の配下の者達も初めて出てくる。

戦を経験してきた信でさえ、呂不韋を恐ろしい相手だと

感じる。

呂不韋陣営の配下の者達も一人一人が只者ではない。

 

立場は嬴政が大王であっても、この段階では

呂不韋一派の方が圧倒的に力を持っている。

完全にやり込められた悔しさに政は、呂不韋一派が

去った後玉座を蹴り始める。

 

皆が驚いている中で、堂々と政に近づいて声をかけ、

外に連れ出す信。

「お前に気を使われるなど最悪だ」と言いながらも

政は、今の状況を隠すことなく信に話す。

二人が話している場所は、咸陽宮の一番上の場所。

王都奪還の戦いが終わって直後に、これからのことを

二人で話したのと同じ場所だった。

 

信と嬴政の友情、信頼関係は確実に深まっている

感じがある。

 

貂が急に旅立った時も、伝言を持ってきた羌瘣に対して

信は「貂に何かしたのか」と一度は疑う。

王都奪還の戦いで共に戦い、共同生活を続ける貂を

家族のように思っている信。

 

羌瘣に対しても、刺客として王宮に忍び込んだ時でさえ

一緒に戦った仲間だからという目で見ていた。

 

元祖三人組の政、貂に対しても、戦で共に戦った羌瘣  

に対しても「戦友」という意識が強い信。

この辺りからも、信の人間性が見える。