大人のヲタ活記録日記

年季の入ったオタクのブログ。オタ活を楽しむ日常の事、一次創作、二次創作イラストの保存、漫画の感想など。

キングダム2巻を振り返る(ネタバレあり)

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2巻の内容を最初にまとめると・・

嬴政を追ってきた刺客のムタと戦い、勝利する信。

その後、昌文君と兵士達が来てやっと合流出来る。

漂が命を落とした脱出劇の経緯もここで語られる。

王宮には敵しかいないような状況の中、嬴政は山の民に会いに

行く事を決意。

話し合いのため一人で山の民の城へ向かった嬴政を追っていった

信と貂と壁だったが、逆に山の民に捕まってしまう。

 

※ここからもう少し詳しい2巻の内容

 

山道を走り続け、やっと山の民の避暑地に辿り着いた三人。

避暑地の建物は400年前のもののはずなのに、よく手入れされているようで

美しさを保っている。

 

部屋に入って少し休んだ後、実は料理上手だった貂の料理で夕食。

その席で嬴政は、まれに見る名君だった400年前の秦王穆公と山の民の

交流について話す。

その事を忘れていない山の民は、穆公が山の民と交流するために建てた

この思い出の場所を今も美しく整え守っているという。

けれど、秦国と山の民と交流があったのは穆公の生きていた間だけで、

穆公の死後、その交流は途絶えてしまっていた。

 

ベッサ族の刺客ムタが、嬴政を追って山の民の避暑地まで来る。

信は苦戦しながらもムタを倒す。

貂は、ムタの持っていた吹き矢を手に入れる。

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その頃、咸陽宮では。

もはや戦には興味を示さず引退したと思われていた王騎将軍が突然現れ、

嬴政の側近の昌文君を自分が倒したと告げる。

その証拠として昌文君の首を持ってきたのだったが、王弟成蟜の陣営では

「損傷が酷くて本人かどうかわからない」と疑いの目を向ける者も居た。

 

再び場面が変わって山の民の避暑地。

信がムタを倒した後、数十人の兵を率いた昌文君が、ここを訪れ、合流する。

 

昌文君は紛れもなく本人のようなので、これを見るとさっき王騎将軍が

咸陽宮に持っていった首はやはり偽物だったのか?・・・

 

ここに来るまでに何があったのかと尋ねる嬴政に、咸陽宮からの脱出劇の様子

を昌文君が話し始める。

漂が影武者として御車に乗り、昌文君らと共に全員で秘密の通路を通って咸陽宮

を脱出。

うまくいったかに見えたその時、思わぬ相手の追撃を受けた。

王騎将軍率いる軍が突然現れたのだった。

これで終わったと絶望し諦めそうになる皆に、漂は先頭に立ち「諦めるな」と

檄を飛ばす。

王として声を上げた漂の一声で、皆の心に再び火が灯る。

漂が皆を守るために自分が囮となって敵を引きつけ、そのおかげで王騎軍の

攻撃は弱まって皆はここに来れたという経緯だった。

王騎軍の追撃を突破する漂の姿を最後に見たので、てっきりこの場所で合流

できると思っていたと副長の壁が話した。

 

漂の事を皆が英雄のように語る様子を見て、信は考える。

漂はいつも何をすべきか知っていた。

今までは漂が何でも教えてくれていた。

その漂がいない今、自分はどうしたらいいのかわからない。

 

将軍になるためにはどうしたらいいのか?と聞く信に、無情な答えが。

戸籍も持たない下僕の身分のままでは戦に出る事さえ叶わない。

それでも信は諦めず、この玉座を取り戻す戦いで自分が活躍したら、土地と家を

もらい、下僕の身分も取り消してもらえるんだなと嬴政に告げる。

 

この後どうするかを皆で話し合う場面。

王宮には敵しかいない事を信や貂も知る事になる。

どう考えても不利な戦いで、今のままの人数差では勝つ事は不可能に見えた。

嬴政は少ない可能性に賭けて、山の民に会いに行く事を決意する。

 

険しい山道を進む皆の前に、突然山の民が現れる。

山の民の要求に応じて嬴政一人だけが、他の者は全員下山しろと告げて

話し合いのため山の民の城へ向かう。

穆公の死後、秦国の酷い裏切りによって交流が途絶えていた事から、山の民は

秦国も、その国の王も恨んでいるかもしれない。

嬴政の身が危ないと感じた昌文君に頼まれた信は、壁、貂と共に山を登って

後を追った。

しかし三人は逆に、山の民に捕まってしまう。

壁が、田舎の村のようなものではないかと想像していた山の民の城は、巨大な

要塞のようだった。

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実写映画でも、漂の活躍の場面が語られるところは悲しくも感動的。

信も「やっぱりあいつは凄い」と友の活躍を誇らしい気持ちで聞いている。

 

信が、漂に託された思いも受け止めて、これからは二人で目指した天下の大将軍

への道を自分が切り開いて行くと決意する場面。

信の成長が見える気がする。

 

嬴政に対して平気でタメ口をきく信に、周りの者は、無礼な・・と憤るが

「こいつの無礼は許してある」と告げる嬴政。

漂が身代わりで命を落としたことで憎しみから始まった関係は、このあたりからも

少しずつ、信頼に変わっていく様子が見える。

 

王騎将軍が昌文君の首を取ったというのは嘘で、しかし、脱出に成功したかに見えた

時に追撃をかけてきたのは王騎軍。

まだ敵か味方かわからない謎の人物といったところ。

 

実写映画でも原作でも、信の、ムタとの戦いはこの巻の最初のクライマックスかと

思う。

朱凶との戦いの時は、漂を失った怒りで我を忘れて戦い勝利したが、今度はまた

状況が違う。

初めての真剣での斬り合いで、ムタの殺気に押されていた信が「下がるな」という

嬴政の一声で我にかえる。

そこからはムタの動きを完全に見切った信の一方的な勝利となる。

この短期間にもどんどん強くなっていく信のこれからが楽しみ。

 

山の民の城でこれから何が起きるのか・・気になるところで3巻へ続く。

 

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