大人のヲタ活記録日記

年季の入ったオタクのブログ。オタ活を楽しむ日常の事、一次創作、二次創作イラストの保存、漫画の感想など。

キングダム6巻を振り返る

f:id:yukitarot1967:20200315172925j:image

6巻の内容をまとめると・・・

5巻の後半。信の住んでいる村に、次の戦に参加する

歩兵の募集か出される。これに参加する信。

伍のメンバーも決まり、戦場に着いたところから

6巻へと続いていく。

信にとっては初陣になる魏との戦いはこの年最大の

規模の戦だった。

戦いが始まると、初めての本物の戦の恐ろしさに

足がすくんでしまう者もいる中、最初から前に出て

目立った活躍を見せる信。

魏軍は戦車を出しての攻撃を開始してくる。

伍の仲間の一人で、無口で正体も分からない人物と

思われていた羌瘣が、驚くべき知恵と強さを見せる。

 

f:id:yukitarot1967:20200315182029p:image

5巻後半から7巻までは、信の初陣、魏国軍との戦いが

主な内容。

歩兵募集で集まってきた者の中には知っている者の姿も。

尾平、尾到の兄弟は、信が村で下僕として暮らしていた頃

からの顔見知りだった。

ちょっと頼りない感じの澤圭が伍長、自分の事を何も語らず

正体の分からない羌瘣と、尾兄弟、信の五人が、この戦いで

一緒に戦う伍の仲間という事になる。

 

攻めるのは魏の滎陽。

各軍は戦に入る前に秦国の城に入って軍を整える。

ここで最初から予想外の出来事が。

信のいる軍が入るはずだった丸城が、敵の将軍によって

落とされる。

それに対し秦国軍は、本軍を蛇甘平原に進めた。

 

軍編成で、信達の伍は縛虎申千人将の軍に入る事になる。

縛虎申千人将は、特攻好きで苛烈な戦い方をする人で、

その部隊ではいつも大勢死ぬという事で知られていた。

 

壁千人将は、平地での戦いで勝利するには丘を取る事だと

歩兵達に話し、檄を飛ばす。

 

魏国との戦いは、両軍とも15万強の大規模な戦。

 

数万人の人間が一斉に殺し合う戦場の、独特の光景。

そのあまりの恐ろしさに足がすくんでしまう尾平。

弟の到が殺られそうになった時、伍の集団戦法を知っている

澤圭の助けもあって、初めて敵を倒す。

 

信は、仲間達が驚いて見守る中、押し寄せる敵を恐れる事もなく

一人で前に出て斬り進む。

信が斬り進むところには道ができた。

 

ここで魏国軍は戦車を投入してくる。

砂煙が上がって前が見えない中、突然現れた戦車に大勢の兵士が

押しつぶされ、車輪に巻き込まれて命を落とす。

ここで、今までずっと黙っていた羌瘣が突然、策があると言い出す。 

 

死体を積み上げて防壁を作る策がうまくいき、戦車の勢いを止める

ことができた。

信は、戦車の車輪に槍を投げ込んで転倒させ、まだ生きていた馬を

手に入れる。

馬に乗って戦場を走り、檄を飛ばす信。

他の歩兵達も一致団結して、戦車を次々転倒させる。

仲間が斬られそうになった時、前に出た羌瘣は、一瞬で数人の敵を

斬り伏せる。

 

 

全体としてはまだ秦国軍に不利な状況は続いていた。

それでもこの小さな火を見逃さなかった麃公将軍は、ここに騎馬隊

を投入する。

 

絶対絶命の危機を脱したが安心する暇もなかった。

縛虎申隊は、敵副将宮元の首をとるために丘の上を目指す。

残っているのはわずか百人ほど。

 

敵の連弩隊の矢が降り注ぐ中、信は騎馬で先頭を走る。

魏国軍の弓の名手黄離弦の放った矢が、近くを走っていた縛虎申の

胸に命中する。

それでも倒れない縛虎申に向けて、もう一度狙いを定める黄離弦。

信が縛虎申を庇うように前に出ると、黄離弦は信を狙って矢を放つ。

信には矢が見えていて、飛んできた矢を二度まで剣で止める。

次の矢で、黄離弦は馬を狙った。

馬の急所に矢が命中。

しかし馬は倒れる事なく、ついに信の剣が届いた。

 

黄離弦が信に斬られる様子を茫然と見つめる宮元。

そこに、馬の乗った縛虎申がゆっくりと近づいて行く。

立ち上がった宮元は、自ら剣を抜いて縛虎申の心臓を一突きにする。

 

これで絶命したかに見えた縛虎申の剣が、宮元の首を深々と刺した。

f:id:yukitarot1967:20200315204315j:image

6巻の最後は、鳥肌の立つような印象的な場面。

矢が急所に命中した時点で、普通なら死んでいる。

死ぬ間際で視力まで失いながら丘の上までたどり着き、

宮元が自分を刺しに来た事で居場所を確認し、最後の力を

振り絞って相手を仕留める。

まさに執念。

 

この場面での問答も見どころ。

 

「運頼みで戦をやっているから万が犬死にする」愚か者と言い捨てる

宮元に縛虎申は、

「犬死にではない。奴ら全員の骸の橋を渡って俺はここまで来た」

と告げる。

最後に宮元を討ち取った時の言葉も印象的。

「この俺の力も単なる奇蹟か?お前らがそう思っているなら決して

麃公様には勝てぬ」

 

急所に矢が命中してからも倒れなかった信の馬が、最後に力尽きて

倒れる。

「無理させちまったな・・・」と言う信に縛虎申が言葉をかける。

「主のために死力を振り絞るのがいい軍馬。そういう馬の主となれた

なら、悲しみではなく誇りで送ってやれ」

 

最初の登場の場面では、単なる怖い人か?と見えた縛虎申千人将の

生き様や信念の部分が見えてくる。

信はこの人からも沢山の事を学び、これからも進んでいくのかと思う。

 

王都奪還の戦いで大活躍した信は、初めての戦でもやはり飛び抜けた

戦闘能力を見せた。

信のこれからが楽しみ。

5巻の後半で初めて登場して、謎の人物だった羌瘣の、頭の良さと

並外れた強さも見られた。

これからどんな活躍をするのか楽しみ。

 

咸陽宮の場面も少し出てくる。

信が命を落とさなければいいのだがと心配する昌文君。

厳しい戦いになるだろうと話す嬴政。

 

嬴政は、王都奪還の戦いの後、反乱軍の者達を全員処刑にはせずに

残しておき、反乱そのものをなかった事にしてしまった。

これから先の権力争いで、自分の側の勢力を減らさないための考え

だった。

王宮内の勢力争いも、これから本格化していく。