子供の頃からテレビでアニメを観る事や漫画を読む事は普通に好きだった。
同人誌というものがあるのを知ったのはかなり後の事で社会人になって数年経ってからで、最初見たのは書店に置いてあるアンソロジー。
専門のショップではなく、漫画を多く置いている普通の書店だった。
その頃テレビアニメをきっかけに幽遊白書が好きで、その関係の本なのかなと手に取ったのが最初。
それまで同人誌というのを知らなかったので。
一回知るとまた欲しくなり、コミケがあるのを知って出かけていき買いに行くようになった。
買って読み始めると今度は書いてみたくなるもので、だんだんやる事が多くなって趣味の沼にはまっていった。
それまでは、漫画は好きだったけど原作を読んだら終わりというものだと思っていたので、こういう楽しみ方があるのは知らなかった。
オリジナルで書いて売れるほどの物は作れない自分でも、たまたま人気ジャンルが好きで、それの二次
創作なら、好きなジャンルだからとか好きなカップリングだからという理由で買って読んで下さる方も
いると知って、凄く嬉しかった。
自分も元々大好きなジャンルなので、一次創作でなくても楽しい。
これを書くと年がバレるけど、その頃は携帯もまだぼちぼち出始めた頃で全員が持っているわけでなく、同じ趣味の友達を作るのは文通から始まっていた。
同人誌も定額小為替で通販で売り買いするという形だったり。
若い人からは????っていう世界だと思う。
その頃一緒に本を作っていた人とのやり取りもFAXが主で、夜中にFAXで怪しい絵のやり取りをするのもなかなか楽しくてテンションの上がるものだった。
その人は東京、私は京都なので、作った本は半数ずつ分けて、両方で売っていた。
京都市勧業館やパルスプラザ、大阪中之島など、いろんなところに行ったけど、関西ではインテック
ス大阪のコミケが一番大規模で楽しかった。
趣味の世界で文通からスタートして会うようになった友人に売り子を頼んだりもしていた。
インテックス大阪は行くルートが今は複数あるらしいけど、その頃は一つしかなく、途中から電車の
中もそこへ行く人しかいないんじゃないかという混みようで、行ってからもサークル参加でも長時間並
び、、、夏場は暑すぎてかなりきつかった。
それでも楽しい方が勝るから行ける。
大阪は5年以上にわたって毎年2~3回は通い、東京へもたまに行った。幕張メッセとか。
楽しみのためならどんなに朝早く起きるのも平気だし、本を作る方も仕事の空いた時間ができれば全部の時間をそこに投入。
本を作っていた頃は自営業で自宅兼職場、京友禅の職人だったので、仕事も趣味もインドアで住んでいたマンションの一階にコンビニはあるし出前もあるし、ほとんど外に出なくても暮らせる状況。
本を売りに行くためにコミケに行く時初めて外に出て季節の変わったのを知るという事もあった。
今思い出してもめちゃくちゃ楽しい時だったけど、一旦離れた後はもう戻らないかなと思っていた。
その時は。
その後数年の期間を空けて、今度はコスプレイベント主催という形で違う楽しみを見つけた。
そちらの方は会場さえなくならなければ、多分今でもやっていたと思う。
また会場が見つかればこれからでもやりたい。
書く方はピクシブにたまに出すくらいで、本を作る予定はまだないけど。
買う方でコミケには行ってみたい。
先日仕事で梅田に行く機会があったので、ここまで来たら まんだらけに行こうと、今大好きな漫画
の同人誌を探しに行ったら一冊もなくてがっかり。
ピクシブでかなりいろんな作品を読めるのでいいけど、やっぱり紙媒体で欲しいというのはある。