大人のヲタ活記録日記

年季の入ったオタクのブログ。オタ活を楽しむ日常の事、一次創作、二次創作イラストの保存、漫画の感想など。

キングダム5巻を振り返る(ネタバレあり)

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最初にキングダム5巻の内容をまとめると・・・

ランカイを倒し、ついに竭氏の首をとった別働隊。

一人になった成蟜に味方する者は誰も居らず、

戦いの決着は着いた。

王都奪還は成功。

信は昌文君から家をもらい、貂と共同生活を始める。

村では次の戦に向けての歩兵の募集が始まり、この

戦いが信の初陣となる。

 

※ここから、もう少し詳しい5巻の内容

 

ランカイとの戦い。

山の民の戦士達がランカイの動きを止めたところで

最後は信の剣の一撃。

ついにランカイが倒れ、成蟜の檄も今度は効果がなく

起き上がる事はなかった。

 

成蟜に剣を向け「終わりだ」と告げる信。

この様子を見て、残っていた者達は逃げ惑い、我先にと

出口へ殺到する。

「逃げる奴は死罪だ」と成蟜が叫んでも、もう聞いている

者は誰もいない。

剣を持った信と山の民の戦士達が、ゆっくりと歩いて

王座の成蟜に迫る。

 

こうなってもまだ諦めない竭氏は、死んでたまるかと

他の者達を押し除け、出口へと走る。

成蟜側の軍の総大将である竭氏に逃げられては、この

戦いを終わらせる事は出来ない。

「逃すな!」と叫ぶ壁。

貂の吹き矢が命中し、竭氏の動きが止まったところで

山の民の戦士がとどめを刺した。

 

竭氏の首が切り落とされた様子を見て、顔色を失った

文官達は何とか逃げようとする。

出口の近くにいた貂が、逃げようとした者の一人に

短刀で刺されてしまう。

慌てて貂に駆け寄る信。

 

信の目が自分から逸れたその隙に、成蟜は素早く

逃げ出し、正面の広間へ向かう。

 

信が、貂の手首の脈を取るとまだ息がある。

壁に後を頼んで、信は成蟜を追った。

 

広間ではまだ戦いが続いている。

その戦いの場に、成蟜が一人でフラフラと歩いてきた。

一体何が起きたのかと驚いている魏興に、成蟜は

竭氏がうつ討たれた事を告げる。

 

そこに突然、王騎将軍が現れる。

昌文君を討ったと偽り、偽の首を差し出した事に対して

返答を迫る魏興。

答えない王騎将軍に殺意を抱き、馬上と地上なら自分が

負ける事はあるまいと見て斬りかかる。

しかし王騎将軍の矛の一振りで、一瞬にして斬り殺される。

 

王騎将軍の圧倒的な強さに、そこに居た皆が静まりかえり

道を開ける。

その中を歩いて真っ直ぐに嬴政に近づいていく王騎。

「あなたはどのような王を目指しておやれるのか」と嬴政に

質問する。

 

王騎将軍との問答で、自分の目指すところについて語る嬴政。

中華を統一する最初の王になる事が、自分の目指すところだと

告げる。

その答えを聞いた王騎将軍は、戦いに加わる事なく軍を率いて

去っていった。

 

入れ替わるように現れる信と山の民の戦士達。

刀に刺した竭氏の首を掲げている。

それを見て逃げようとする成蟜の前に、嬴政が立ちはだかる。

「誰かこいつを殺せ」と成蟜が喚いても、竭氏が討たれた今、

この戦にはもう負けたと分かっているからか誰も動かない。

 

自ら剣を抜いて嬴政に斬りかかる成蟜。

かなうはずもなく、あっさり腕を刺されて倒れたところを

嬴政に何発も殴られて気絶。

 

戦いは終結し、嬴政は王座を取り戻した。

 

刺されて壁に介抱されていた貂は、鎖帷子を付けていたため

軽傷で済んだ。

この時壁は、貂が実は女の子だったという事を知る。

 

今回の活躍の褒美に、昌文君から家をもらった信。

家というより小屋のようなものだったが、下僕の身で何も

持っていなかったところから家と土地を手に入れた信は

大満足だった。

信はこの家で、貂と共同生活を始める。

 

それから数ヶ月後、信の住む村に

「魏国を攻めるので歩兵を募集する」という知らせが入った。

 

募集で集まった者の中には、昔から馴染みの顔もいくつか見える。

この三ヶ月の間に、漂の葬儀も盛大に行われていたと仲間から聞く。

 

戦いでは、集まった者達で伍を作る。

ちょっと頼りなさそうな伍長と、どこにも入れずに余ったような者

ばかりの伍に、信も入っていた。

壁も、千人将としてこの戦いに参加している。

 

歩いて戦場に近づくほど、どんどん重くなる空気。

 

生まれて初めて目にする本物の戦場が、信の目の前に現れる。

 

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実写映画では、王都奪還が成功するまでの部分が描かれている。

 

替え玉として漂が命を落とし、最初は嬴政に対して

恨みしかなかった信。

それでも、自分と漂の目指す夢のために、政についていく事を

決意して戦いに参加した。

 

戦いが終わる頃には、信と政の間には信頼が生まれ、

お互いを利用するだけというようなものではなく、身分を超えた

同士のような関係になっているように見える。

咸陽宮の城壁の上で、語り合う二人の姿も見られる。

 

男のふりをして生きてきた貂が実は女の子だという事は、

この時点では壁しか知らない。

信や政には言わないでくれという貂。

この5巻の最後のおまけ漫画では、貂の今までの事が描かれている。

貂が黒卑村の厳しい環境の中で、サバイバルな人生を生きてきた事が

わかる。

 

王騎将軍の圧倒的な強さが分かったこの巻。

実写映画でも、矛を振る場面は素晴らしい迫力だった。

嬴政との問答の場面も盛り上がるところ。

王騎は、中華統一を語る政を見て、戦神と呼ばれた昭王の事を思い出す。

この回想場面が出てきて、王騎がかつて昭王の側近だった事がわかる。

この時も、どちらの側につく事もなく、戦いには参加せずに去っていく。

 

初めての戦に参加した信はこれからどんな活躍をするのか。

この巻から初めて出てきた、伍のメンバーの一人の羌瘣もまだ謎の人物。